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高血圧と生活習慣

 日本には約700万人の高血圧患者がいると言われ、医療機関を受診する患者さんの中では最も頻度が高い疾患です。

 高血圧には原因がはっきりしている「二次性高血圧」と原因がはっきりせず、遺伝と環境因子(生活習慣)が影響して起こる「本態性高血圧」があります。
 日本人の90%は本態性高血圧です。今では優れた降圧薬が開発され以前に比べ高血圧の治療は容易になってきました。
 しかし、降圧薬だけに頼っていると薬の数がどんどん増えることになります。今いちど生活習慣を見直してみてください。

 
塩分の過剰摂取は血圧を上昇させます。1日あたりの摂取量は、ヨーロッパは5〜6g、アメリカは8〜10gですが、日本では11〜13gです。塩分制限だけで血圧を下げる効果を期待するなら6g以下にしなければなりません。厚生労働省は、日本人の伝統的に塩分の多い食生活を考慮して10g以下を目標に掲げています。
 具体的にどうやって塩分を減らすかはなかなか難しい問題ですが、基本的に食品中に含まれる塩分量を大体知っておくことが大事です。
 その上で、レトルト食品を避け、麺類のスープや味噌汁の汁は残すようにし、塩味が足りない場合は香辛料や薬味で味を調えるなどの工夫が必要です。

 食生活の変化や運動不足で肥満の方が増えています。
肥満になると血圧は高くなります。また、肥満は糖尿病や高脂血症とも関連しメタボリックシンドロームを発症させます。軽症から中等症の高血圧であれば体重4kgのダイエットは降圧薬を1種類減らす効果があります。

 一般的にアルコールは血圧を下げると思われていますが、
習慣的な飲酒は血圧を上昇させます。たばこのように止める必要はありませんが、節酒は降圧に効果があるといえます。飲酒の適量としては、エタノール換算で男性で20〜30g(日本酒で1合程度)、女性で10〜20gと言われています。

 
血圧にとって、『たばこは百害あって一利なし』です。喫煙は血圧を必ず上げます。さらに長期的には動脈硬化も進行させるので、狭心症や心筋梗塞のリスクも高まります。最良の選択は禁煙です。禁煙は禁煙外来を設けている病院やクリニックで相談されてはいかがでしょうか。


循環器科 : 能戸 徹哉
「青いポスト」2008年5月16日号 掲載

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