メタボリックシンドローム メタボリックドミノ 生活習慣病 函館美原 
 脳梗塞や心筋梗塞などの動脈硬化性疾患を発生する人の中には「肥満」、「糖尿病」、「高血圧」、「高脂血症」などの生活習慣病を併せ持った人が多いことが分かっています。
これらの病気は偶然合併しているのではなく、お互いに密接に関連していること考えられており、これらの生活習慣病を合併している病態を『メタボリックシンドローム』と呼びます。

 メタボリックシンドロームでは、個々の病気は軽症の場合が多く、危険性を軽視されがちですが、実は軽症でもこれらが3つ、4つ揃う事により血管の動脈硬化が加速されてしまいます。

 一方メタボリックシンドロームが胃腸や肝臓などの間にある脂肪(内臓脂肪)の増加に関連していることも分かっています。脂肪細胞では特殊な生理活性物質が生産され、これがメタボリックシンドロームを引き起こすと言われています。内臓脂肪が増えているかどうかはメジャーを使ってへその高さのウエストサイズを測ることで予測がつきます。(診断基準参照)

 メタボリックシンドロームの治療は運動療法と食事療法が基本です。ウォーキングやジョギングなどの運動を週3回程度継続して行い、食事は内臓脂肪がたまりやすい高脂肪食(脂っこいもの)、高カロリー食、低繊維食(緑黄色野菜の不足)を避け、塩分を抑え、腹八分目にすることが重要です。

 ● 診断基準 ●
 平成17年4月に日本内科学会にて日本独自のメタボリックシンドロームの診断基準が発表されました。
 必須条件は内臓脂肪の蓄積で、具体的には、ウエスト周囲径(へその高さで測定します)が男性85cm、女性90cm以上でこれに・・・
 @血清脂肪異常(中性脂肪が150mg/dl以上、またはHDLコレステロール値が40mg/dl未満)

 A血圧高値(最高血圧が130mm/hg以上、または最低血圧が85mm/hg以上)

 B高血糖(空腹時血糖が110mg/dl以上)

 以上3項目のうち2つ以上を有する場合をメタボリックシンドロームと診断します。

 気になる方は一度、医師の診療を受けられてはいかがでしょう?
循環器科:能戸 徹哉
「青いポスト」2006年3月7日号 掲載

 皆さんは健康診断を定期的に受けていますか?中年を過ぎた頃から、健康診断で肥満や血圧、血糖、血中脂質(コレステロールや中性脂肪)の異常を指摘され、診断書に食事・運動の指導や精密検査を受けるようにと記載された経験を持っている方も少なくないと思います。

 何となく気にはなるが差し迫った状態ではないのでそのまま放置しているという方も中にはいらっしゃるでしょう。ここでいま一度自分の健康診断書を見直してみてください。気がつかないうちに健康がむしばまれているかもしれません。

 「
メタボリックシンドローム」という言葉を聴いたことがある人も多いと思いますが、平成17年に新しい概念として確立し、診断基準も設定されました。
 メタボリックシンドロームとは簡単に言えば内臓脂肪の蓄積によりさまざまな生活習慣病が引き起こされた状態のことです。
 これは偏った食生活や運動不足といった生活習慣の乱れが内臓脂肪(腸の周りの脂肪)を増やし、この内臓脂肪から分泌される物質が高血圧、高脂血症、糖尿病といった病気を発症させます。
 これらの生活習慣病は同時期に一斉に発症することはなく、順次経時的に発症します。そしてそれぞれの疾患が影響し合いながら動脈硬化が進行し、あるとき、心筋梗塞や脳卒中が発症するのです。
 この生活習慣の乱れから心筋梗塞や脳卒中の発症に至る一連の流れはドミノ倒しに例えて「
メタボリックドミノ」と呼ばれます。次々にドミノが倒れ、心筋梗塞や脳卒中の発症はドミノの総崩れ状態といえます。ドミノ倒しのできるだけ早い時期に進展を止めること、すなわちメタボリックシンドロームの段階できちんと生活習慣病を改善しておくことが大事なわけです。

 内臓脂肪を減らすには運動が有効です。ウォーキングなら1日1万歩を目標にしてみて下さい。
もちろん脂肪の多い食事や高カロリー食もできるだけ控えることが大事です。それができた人は健康長寿も夢ではありません。

循環器科 : 能戸 徹哉
「青いポスト」2007年9月14日号 掲載

          

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