函館美原 食中毒

新しい糖尿病の食事療法
 
 
ピロリ菌が感染した慢性胃炎(以下、ピロリ感染胃炎)への除菌治療が今年の2月から保険適応になりました。胃癌の99%がピロリ感染胃炎から発症し、除菌により胃癌発生が3分の1から6分の1に減り予防できることが確認されています。この予防効果は感染期間の短い若い人ほど大きいのですが、高齢者でも胃癌予防効果は望めます。現在、感染率の高い60代以上の方がこの20年間に胃癌を発症する可能性の大きいことが危惧されています。また、ピロリ菌の感染は日本では5歳未満の幼児期の家族内感染が主なルートと考えられていますので、子や孫への感染を防ぐ上でも除菌治療は意義があると思います。

 ただし、除菌治療を受けるには内視鏡検査で形態的に胃炎があることの確認が必須になります。6ヶ月以内の内視鏡検査であれば問題ありません。次に実際にピロリ菌に感染しているかの検査をします。感染が確認された人に対して除菌治療を行います。除菌終了後4週間以上経過した後に除菌が成功したかどうかの検査をします。失敗した場合には2度目の除菌治療が保険診療で認められています。ピロリ菌の感染診断はいくつか方法はありますが、尿素呼気試験が最も精度が高く、苦痛もありません。

 除菌治療は抗生物質2種類と胃酸を抑える薬1種類を1日2回1週間飲むだけの治療です。副作用としては治療期間中の下痢や味覚異常などの軽微なものがほとんどですが、まれに出血性腸炎を起こす場合があります。また、除菌後に胃酸分泌が正常化し胃食道逆流症が出現することがあります。抗生物質のペニシリンにアレルギーの既往歴がある方は保険適応外の除菌を検討します。

 注意していただきたいことは、除菌が成功してもまったく胃癌にならなくなるわけではありませんので定期的なフォローアップは除菌後も必ず受けてください。
 内視鏡検査というハードルはありますが、細径の経口内視鏡、経鼻内視鏡、鎮静剤の併用などでかなり苦痛も軽減されていますのでお気軽にご相談下さい。


平成25年6月3日
消化器内科・副院長:能戸 久哉


      

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