帯状疱疹と予防のためのワクチン接種について
 

 帯状疱疹は、大人になってから体の左右どちらかの片側に疼痛を伴った帯のような赤い発疹や水ぶくれができるウィルス疾患です。現在、50歳以上の方を対象にワクチンによる予防が可能です。
 では、この帯状疱疹とワクチンについて説明していきましょう。

1)帯状疱疹とは
 帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウィルスの感染で起こります。子どもの時に罹った水痘(みずぼうそう)が治った後もウィルスは神経節に潜伏し、加齢や過労、ストレスなどで免疫力が低下した時に発症します。主に体の左右どちらかの片側に痛みを伴う赤い発疹ができ、その後水疱に変わり、最後はかさぶたができて完治します。発症から完治まで数週間ほどかかります。5〜7人に1人が一生のうち一度は発症すると言われ、ほとんどの方がウィルスに感染しており、誰もが発症する可能性があります。


2)帯状疱疹後神経痛とは
 帯状疱疹後神経痛は、帯状疱疹の皮膚症状が完治した後も持続する神経痛のことを言います。数カ月から数年続くこともあり、中には眠れないほどの激しい痛みを訴える方もいます。
 一般に、高齢な方ほど帯状疱疹後神経痛を併発することが多いと言われています。


3)その他の合併症
 首より上の部位に帯状疱疹が発症すると、難聴、耳鳴り、めまい、顔面神経麻痺を伴うことがあります。また、まれに脳炎や髄膜炎を合併することもあります。

4)診断と治療
 痛みを伴う赤い発疹や水ぶくれを認めたら、すぐに医師の診断を受けて下さい。
 治療は抗ウィルス薬の内服が一般的ですが、重症の時は抗ウィルス薬の点滴を行うこともあります。
帯状疱疹後神経痛を予防するためには、できるだけ早く抗ウィルス薬による治療を開始することが大切です。


5)帯状疱疹のワクチンについて
 帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウィルスによって起こる疾患です。したがって、ワクチンも小児で広く行われている水痘ワクチンと同じものを用います。ワクチンを接種することにより帯状疱疹の発症リスク、重症化リスクを軽減できると期待されています。

 平成29年4月21日
理事長・循環器科  : 能戸 徹哉


      

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