ニコチン外来 ニコチン依存症 肺がん 喫煙 禁煙外来 ニコチンパッチ

喫煙による健康障害とニコチン置換療法
日本人の喫煙率は男性が46%、女性が14%で、先進諸国の中でも高い方だと言われています。喫煙はさまざまな疾患の原因になっており、昨今、禁煙の必要性が強く叫ばれるようになってきました。
今回は喫煙による健康障害と禁煙を成功させるためのニコチン置換療法(禁煙外来)について概説します
1.喫煙と癌
喫煙は肺がんの危険因子であることはよく知られています。喫煙者は非喫煙者に比べて4〜5倍肺癌死亡率が高くなります。その他、喫煙により喉頭癌、口腔癌、咽頭癌、食道癌、胃癌、肝臓癌、膵臓癌、膀胱癌、子宮癌の罹患率が高まります。
2.喫煙と循環器疾患

喫煙は高血圧、高コレステロール血症と共に虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)の3大危険因子の1つです。また脳卒中(特に脳血栓、くも膜下出血)の危険因子でもあります。

3.喫煙と呼吸器疾患

喫煙者は咳・痰などの呼吸器症状の訴えが多く、慢性気管支炎や肺気腫などの慢性閉塞性肺疾患の罹患率が高くなります。

4.喫煙と消化器疾患

喫煙により胃・十二指腸潰瘍、慢性胃炎の罹患率が高くなります。

5.喫煙と寿命
喫煙者は種々の疾患の死亡率が高いため平均余命は非喫煙者に比べて2〜6年程度短く、老化が年早く進むと推定されています。
6.受動喫煙
喫煙は、喫煙者のみならず、煙を吸い込む周囲の人(受動喫煙者)にも害を及ぼします。
灰皿でくすぶっているタバコから発生する煙の中には、喫煙者が吸い込む煙よりはるかに多くの発癌性物質が含まれています。
7.喫煙の胎児への影響

妊娠中の喫煙は低出生体重児、早産、流産、死産、胎盤機能不全、胎児低酸素症の原因になります。

8.禁煙による効果

禁煙をすると一年以内に虚血性心疾患の罹患率が低下します。また禁煙期間が長いほど虚血性心疾患による死亡率が低下することが疫学調査で確認されています

9.ニコチン置換療法
喫煙習慣の本質は「ニコチン依存症」です。ニコチン依存度が強いため本人の意志だけでは禁煙の自信がない方に、ニコチンを喫煙以外の方法(パッチ、ガム)で体内に補給し、依存症状を軽減させて禁煙を達成する方法がニコチン置換療法です。
これまで禁煙治療(ニコチン置換療法)は自費で行われてきましたが、平成18年4月から医療保険の適用が認められ、6月からはニコチンパッチも保険適用となりました(ニコチンガムは薬店で購入できますが保険薬ではありません)。

ニコチンパッチを使った禁煙療法はパッチに含まれているニコチン量を徐々に減らしながら12週間で終了します。
禁煙(ニコチン)外来についてはこちら
循環器科:能戸 徹哉
平成18年8月7日

           

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