ドクターコラムDoctor Column

肺炎球菌ワクチン定期接種後の再接種について

 市中肺炎(病院外で発症した肺炎)の起炎菌としては肺炎球菌が最も多く、高齢になるにつれて肺炎の頻度は増加し、死亡率も上昇します。肺炎球菌による肺炎を予防する対策の一つとして肺炎球菌ワクチンがあります。

 肺炎球菌ワクチンは莢膜多糖体ワクチンと結合型ワクチンの2種類に分類されます。多糖体ワクチンにはニューモバックスがあり、結合型ワクチンにはプレベナー20、バクニュバンス、キャップバックス等があります。

 肺炎球菌ワクチンの定期接種(費用助成あり)が65才(または60~64歳で、心臓や腎臓、呼吸器の機能に障害があり、身の回りの生活を極度に制限される方、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障害があり、日常生活がほとんど不可能な方)を対象に行われており、使用可能なワクチンは莢膜多糖体ワクチンのニューモバックスに限られます。このワクチンは4~7年たつと抗体価が大きく下がるため、免疫(肺炎球菌に対する抵抗力)を維持するためには5年ごとに接種を受ける必要があります。

 一方、結合型ワクチンは基本的にほぼ生涯にわたり免疫が持続するため再接種は不要です。肺炎予防効果も多糖体ワクチンより優れており、定期接種後の再接種には結合型ワクチンであるプレベナー20やキャップバックスの接種が推奨されています。

 当院では定期接種後の再接種(定期接種から1年以上の間隔を置く)にキャップバックスを採用しております。
 再接種は任意接種のため自費になり、接種にかかる費用は14,000円です。
 再接種を希望される方は当院受付でお申し込みいただけます。

院長 : 能戸 徹哉

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